エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2001年04月17日

カテゴリ : 設計のヒント

第13回 LCAの部品供給機構−ばら積み方式

部品供給機構の貯蔵・整列・給送・分離の各方式について

 部品供給のことを'フィード(feed)'といいますが、この用語の元の意味は'えさを与える'です。即ち、組付けで付加価値を増大させるために部品をフィードすることです。しかし、組付け対象物が高機能で軽薄短小などの傾向にあるため、供給する部品類の取り扱いは高い技能や静電気対策などの各種要素技術を盛り込む必要があります(【表1】参照)。

【表1】供給部品特性と必要となる要素技術の例

部品傾向特性供給時の課題要因要素技術
軽薄短小化軽い・薄い吸着しやすい
姿勢不安定
静電気、表面張力
軽いために外力に弱い
静電気制御・洗浄など
制振・表面仕上げ
小さい・短い壊れやすい
整列不能
割れ・カケ易くなる
基準面が小さくなる
精密アクチュエータ技術
画像処理など

 これから、LCAの部品供給を実現するための機構例(ハードウェア)と要素技術(ソフトウェア)を解説します。初めにばら積み方式が採用できる部品形態の場合を解説します。

■ばら積み方式の場合:(部品が容易に分離できる形態の場合)

 この場合は、部品を分離させる機構が不要のため、貯蔵と整列の機能を一体装置として設計製作することができます(【図1】参照)。

図1

 しかし、この場合でも長時間トラブルなく稼動する信頼性の高い機構設計とするには、対象部品の違いや生産形態の違いに応じて機構部品の仕上げ状態(表面粗さや公差など)や制御法を選ばなければなりません。
例:整列させるときの摩擦抵抗は、部品重量とすべる面の表面粗さで大きく違ってきます。重量が100gの部品と1gの部品では、1gの部品整列の場合、整列させるしゅう動面粗さを細かく仕上げなければ部品はうまく動かなくなり不安定な部品供給となります(【図2】参照)。

図2

 したがって、設計段階から構想を良くつめ、複数(3案程度)の機構案による予備実験などを踏まえ最終設計を固める方法が着実な進め方です。

 次回はそろえ積み方式の機構を解説します。

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