エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2001年05月15日

カテゴリ : 位置決め技術

第17回 ワークホルダ設計のポイント

 ミスミfaceのfa用標準部品参考図(図1:回路基板組立用ワークホルダ)を用いて、設計のポイントと、標準部品の選択時に必要となる素材・表面処理について解説します。 図1

(a)ワークホルダ設計のポイント(機能の必要条件を設計に盛り込む)

1. 必要精度で安定・確実に保持するために、基板外周部の基準穴を用いる。 解説:回路基板は基板外周部の穴基準で、回路配線図、実装部品の挿入位置などが設計されます。したがって、回路基板の組立作業の全ては外周穴基準が用いられます。図1では支柱ピンが標準部品として候補と出来ます。
2. 取り付け、取り外しの容易さのために、位置決めのガイド部の面取り加工(【図1】ワークガイド参照)、押し上げ取り外し機構(図1中央部)が採用されています。
3. 関連工程での作業性、互換性確保のために、高さ調整アジャスタパッド、取手を採用。

(b)必要な素材・表面処理の知識

 支柱ピンを例に標準部品使用の選択を解説します(FAメカFace2000:ページ401)。

図1

 【図1】の支柱ピンとしては、カタログNo:SHPAR(材質:S45C、表面処理:硬質クロムメッキ)を選択します。下記の解説を参照して下さい。

材質と表面処理回路基板はガラス繊維を含むプラスチック素材を主材料とした積層材。ガラス繊維を含むために、位置決め部は磨耗対策が必要です。硬質クロムメッキの表面処理仕様を選定します。
硬度回路基板自体は剛体ではないことから、支持ピンの位置決め部の形状を変形させる恐れなどはありません。支柱ピンは硬い必要がないと判断。
めねじタイプと
インロータイプ
ワークホルダは取手があることから、作業者が持つ作業があります。したがって、ワークホルダのベースプレートは軽いアルミ材を選定します。アルミ材では、硬度の面でインロー構造では耐久性が得られません。

 次回は材質、表面処理、硬度について技術的解説を行います。

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る