エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2001年10月30日

カテゴリ : 直動部品

第39回 しゅう動案内の解説−その5:スライドガイドの取付面設計

 スライドガイドの直線しゅう動精度は、リニアモーションブロック(スライダー)を案内するレールの精度とほぼいえます。しかし、このレール精度は、それを固定する取付面の形状から直接の影響を受けます。したがって、レール精度を忠実に得るためには、取付面の真直度・平行度などを充分な精度にしなければなりません。ここではスライドガイドの2つの取付面(レール取付面、スライダー取付面)の設計を解説します。

(1)2つの取付面の基準面高さとすみ(コーナー部)の形状(【図1】参照)

 取付面にレールまたはスライダーを正確にアライメントし固定するために、取付面コーナー部に逃げを持たせるか、レールとスライダーの各C面寸法より小さなコーナー部半径に加工すること(【表1】参照)。

図1

【表1】取付面の肩の高さとすみの半径
(mm)
外形参考値
(全高xブロック幅xブロック長)
すみの半径
(レール部)
r1(最大)
レール部の
(ブロック部)
r2(最大)
肩の高さ
(レール部)
H1
肩の高さ
(ブロック部)
H2
16x60x55(SSEBTタイプ)0.40.42.544
42x90x67(SVRZタイプ)11569

(2)取付面精度

 2本のレールを平行に組付ける方法は【図1】の取付面に固定したレールを基準にし、もう1本のレールはスライダーが軽く動く状態で固定するのが一般的です。【図2】は、2本の取付面を持つレール固定板にレールを取付ける構造の場合です。

(1)軸の平行度誤差(【図2】参照)

図2

(mm)

軸の平行度誤差普通軽予圧
16x60x55(SSEBTタイプ)0.02-
42x90x67(SVRZタイプ)0.060.04

(2)軸の基準面誤差(【図3】参照)

図3

(mm)

軸の基準面誤差普通軽予圧
レベル誤差精度(X)0.00030W0.00020W

X = X1(レール取付面段差)+ X2(ブロック取付面段差)

(3)軸の基準面誤差(【図4】参照)

図4

(mm)

軸方向の取付面すきま0.000036L

 スライドガイドは、上記のような取付面精度による精度劣化の影響を受けますが、多数の循環ボールによる平均化効果により、実際の精度劣化はその1/2〜1/10程度に低減されます。

 次回は、リニアモーションガイドの取付時の注意点を解説します。

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