エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2002年09月24日

カテゴリ : 設計のヒント

第83回 からくり治具の素:回転→直線変換機構4

 回転運動はねじにより直線運動に変換できます。ここではねじの構造を工夫することで直線運動を多様に制御できる「からくり治具の素」を紹介します。ここでは「おねじ」と「めねじ」をカムと考えて利用しています。

 【図1】は1本のシャフトに2個の逆ねじを持たせた「からくり治具の素」の機構図です。

図1

 右端のハンドルを回転させると、逆方向の2つのねじと対をなす2個のめねじ側のスライドブロックが反対方向に直線運動します。ハンドル1回転で2倍のピッチの移動を生む倍速機構としても応用できます。

応用例
1. 検査器などの端子の位置合わせや端子の走査動作
2. 多品種対応治具の外形基準位置だしのための調整機構
3. 倍速機構

 【図2】は図1のねじ構造を変更したものです。

図2

 ハンドルに連結されたシャフト自体をねじピッチだけ移動させることで、スライドブロックの動きと差動運動が作り出せます。すなわち、ハンドル1回転の動作で、シャフトは左方向にねじピッチ分だけ移動します。同時に、スライドブロックはシャフトの移動方向と反対に、右側にスライドブロックのねじピッチ分だけ移動します。シャフトとスライドブロックの相対運動は、2つの移動の差分(差動)になるため、精密な移動調整が可能です。図2のスライドブラック部のねじは細目ねじにしていますが、差動動作のため、右側のねじと同一ピッチでも微動動作は得られます。

応用例
1. 拡大顕微鏡などを用いる検査や位置決め作業の補助位置決め機構
2. 精密位置決め機構
3. 減速機構

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