エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2002年11月12日

カテゴリ : 設計のヒント

第89回 からくり治具の素:間けつ回転運動−2

 欠歯歯車を用いた間けつ運動機構では、従動軸側が原動軸からの力を受けて間けつ運動した後、回転せず停止した状態のままとなるよう錠止機構(爪やフックなど)を持たせます。ここでは、摩擦車を用いることで制動機構のない簡便な間けつ運動用「からくり治具の素」を紹介します。

(1)摩擦力を用いた間けつ運動機構

 【図1】は原動軸側(1)に間けつ運動を生じさせる切り欠きを持たせ、従動軸側は円形ディスクの外周に摩擦抵抗を大きくするためにゴムリングなどが装着された従動車(2)を固定し、両者を一定の接触圧で接触状態にすると、原動軸側の切り欠き形状に応じた間けつ運動が得られます。この機構は従動軸側の制動機構は不要ですが、大きな力を要する運動や正確な間けつ制御の場合には不向きです。 図

=摩擦車を用いた間けつ回転機構の注意点=

 この場合は、原動軸と従動軸の外周部の接触による摩擦抵抗で回転力を伝達させるため

1. 接触部の静摩擦抵抗・動摩擦抵抗が大きく、かつ連続使用でも摩擦抵抗の変化が小さな材料と形状を選ぶこと
2. 高速回転には適さない、回転速度の変動を伴う場合もあまり適さない(慣性モーメントの変化が摩擦抵抗を変動させる)
3. ある程度軽い重量の機構であること

(2)摩擦力を用いた間けつ運動機構

 部品点数は2個のみで、また、使用する2個の部品もFA用メカニカル標準部品を利用することができます。原動軸(1)は丸ベルト用プーリ(MBRMなど)の外周部の修正加工を、従動軸(2)は搬送プーリ(Oリングタイプ:PFCB、UMHSなど))を利用することができます。

 次回からは、原動側の力の方向を変える代表的な変向機構を紹介します。

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