エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2002年12月24日

カテゴリ : 設計のヒント

第95回 からくり治具の素:倍力構造−4

 倍力メカニズムに利用される「てこ」を連結させて「複式てこ」として応用する場合を解説します。これは単純なシーソー型の法則による倍力作用と、力の方向を変える変向作用を同時に実現することが出来ます。

 【図1】−a)は、複式てこ方式の倍力メカニズムの解説図です。腕の長さの比と力の釣り合いの関係から倍力(F)の式が導かれます。

 【図1】−b)は、複式てこ方式を応用した簡易治具(道具):ブロックホルダです。レンガやブロックなどの四角形の重量物を効率よく運ぶ道具に利用されます。

図1

 シーソー型倍力機構は軽い力で重量物を操作できますが、仕事量<仕事量(Kgm)=力(Kg) X 移動量(m)>は同じである原則を忘れてはいけません。軽い力の場合は、移動量が大きくなります。ストロークを大きくしても人手作業を利用した場合や、1つの要素作業にかかるタクト(移動する、曲げるなど)の短縮が全体作業の非効率に繋がらない場合などでは、仕事量均一の法則を利用して、力または移動量の倍増作用が利用できます。

応用例
1. ブロック状ワークの搬送治具
2. 洗浄用クランプ
3. 熱処理炉内搬送クランプ

 次回から、機構設計の「はめあい」について解説します。

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