エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2003年01月21日

カテゴリ : 設計のヒント

第97回 はめあい設計−2:はめあい設計の狙い

 「はめあい」は軸と穴、位置決めピンと位置決め穴、リンク連結穴と連結ピン、スライダと案内など、2個の機構部品の機能を実現させるために必要な寸法関係です。

(1)「はめあい設計」の狙い

 2個の機構部品の機能を実現するためには、例えば位置決めピンと位置決め穴の寸法関係を精度よく加工すればよいが、必要以上の精度要求は加工工数の増大により製作費が高くなります。したがって、2個の機構部品の双方に機能上差し支えない程度の許容限界寸法を選定し、その範囲で製作できればよいこととします。その結果、次のメリットが得られます。

1. 製作費の低減
2. 加工部品の検査の容易化
3. 複数個の製作の容易さと互換性の確保

(2)「はめあい設計」用語の解説

(a)部品寸法関係(【図】参照)
図1
1. 実際寸法
 製作された機構部品の仕上がった実寸法
2. 許容限界寸法
 機能を損なわない範囲での最大、最小寸法の範囲
3. 最大許容寸法
 許容限界寸法の中の最大寸法
4. 最小許容寸法
 許容限界寸法の中の最小寸法
5. 寸法公差
 最大許容寸法と最小許容寸法の差
6. 最大すきま
 すきまを持つ2部品において穴の最大許容寸法と軸の最小許容寸法の差
7. 最小すきま
 (同上)穴の最小許容寸法と軸の最大許容寸法の差
8. 最大しめしろ
 しめしろを持つ2部品において軸の最大許容寸法と穴の最小許容寸法の差
9. 最小しめしろ
 (同上)軸の最小許容寸法と穴の最大許容寸法の差

 次回は、穴と軸の種類とはめあいの等級とその記号を解説します。

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る