エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2003年02月18日

カテゴリ : 設計のヒント

第101回 多用されるはめあいの組合せ

 はめあいを用いて2部品の位置決めを行う場合、次の2つのケースに分類できます。
  1.部品は動くことができる
  2.部品は動けないように固定されている
 この2つのケースについて多用されるはめあい方式が、2002年度版ミスミカタログ技術データ:1379ページ(【表1】)に整理されています。

表1

事例解説

 ミスミの位置決めピン(カタログNO.JPDTA、ページ394)を例に、上の表を補足解説します。
 【図1】は位置決めピン:JPDTAです。

図1

 ベースプレートに挿入して位置決めピンを固定する固定ピン側には、はめあい記号(g6)が記されています。(g6)は【表1】では、穴側のはめあいに(H7)を選択することで、精転合(=ほとんどがたのない精密な運動が要求される部品)の寸法関係で位置決めピンと穴の関係にすることができます。このはめあい関係で固定ピンをベースプレート穴に挿入し、下からネジで締め付けて固定します(【図2】)。

図2

 【図1】の右側の位置決めピン側には、はめあい記号(h6)と記されています。上と同様に、位置決め穴径のはめあいを(H7)とすることで、滑合(=部品を損傷しないで分解・組立できる)の精度で2部品の相対位置を出すことが可能となります。
 なお、固定ピン外形に基準面—A−の指定があり、位置決めピン外形との形状公差(同芯度)が設計されています。同様に固定ピンを挿入するベースプレートの穴に対しても、ベースプレート上面に対する形状公差(直角度)を指示するのが適切です。

 上記の位置決めピンでは、位置決め用はめあいとして軸(h6)、穴(H7)を選定しましたが、ある程度のがたが許容される場合は、【表1】より軽転合(軸e8、穴h8)や緩合(軸c9、穴H9)などを選択します。

 2部品が動かない固定状態にさせる場合は、【表1】から中間ばめ(軸h5、穴H6)やしまりばめ(軸p6、穴H7)を選択します。

 次回は、位置決め精度と位置決めピン形状について解説します。

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