エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2003年03月04日

カテゴリ : 設計のヒント

第103回 軸受のはめあい選定

 回転軸受は回転する軸を精度良く、かつ、低摩擦状態で支える機械要素です。この性能を長時間にわたり安定して得るためには、回転運動による軸受機構部への悪影響(【表1】)を回避させるはめあい設計が重要です。

【表1】軸受機構部のはめあい設計と解決する課題
軸受機構部の課題軸受機構部の不良現象はめあい設計による対処例
高速回転運動による軸受温度の上昇軸寸法の変化が偏荷重となり軸受焼付、偏磨耗、破損軸受部の温度上昇を見越したはめあい寸法の選定
軸受部にかかる荷重によるラジアル方向/スラスト方向のすきま変動回転精度の不良音響不良荷重によるすきまの増大を見越したはめあい寸法の選定

回転軸受機構部の設計例

 代表的な軸受機構の例として【図1】の内輪回転—外輪静止の回転軸受機構を用います。

図1

軸径に対するはめあい選定

 回転軸と軸受内輪が一体となって回転できるように「中間ばめ」または「しまりばめ」を選定します。

【表2】軸のはめあい選定例(ラジアル軸受の場合)
軸のはめあい選定例適応例はめあい選定例
中間ばめ軽荷重の回転
変動する荷重の回転
h5、js6、k6 など
しまりばめ一般的な回転js5、k5、m5、m6 など

軸受ホルダーの挿入穴に対するはめあい選定

 軸受挿入による外輪・内輪の変形を避け、かつ、組立の容易さ等から「すきまばめ」を選定します。一般的には「すきまばめ」(H7)を用いますが、軽荷重で負荷が小さい場合は、公差のおおきな(H8)を選定したり、温度上昇が大きい場合はクリアランスの大きな(G7)を選定することがあります。

【表3】穴のはめあい選定例(ラジアル軸受の場合)
穴のはめあい選定例適応例はめあい選定例
すきまばめ一般的な回転H7
同上軽荷重H8(H7より公差大)
同上温度上昇が大きい回転G7(クリアランス大)

 次回は「はめあい」と位置決めピン形状の解説をします。

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