エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2003年09月30日

カテゴリ : 駆動機構設計

第130回 動きを持つ構造設計−25:電装BOX内部の配置設計

 高速で繰り返し運動をする可動体に配線が必要な機構(X-Yテーブルの上層軸、リニアモータのコイル可動体など)では、配線接続部の断線事故を防ぐための工夫が必要です。さらにこの可動体がエアーシリンダや位置計測用リニアエンコーダなどを搭載している場合は、複数本の配線が運動の邪魔にならぬよう処理が必要です。通常はケーブルキャリア(ケーブルベアとも呼びます)を使って、可動体の配線処理を行います(【写真1】参照)。

写真1

 ケーブルキャリア(カタログP.1325〜1330)は、可動体の配線部の信頼性を向上させる反面、ケーブルキャリア自体の変形抵抗力が可動部の運動精度の劣化要因に繋がる可能性があります。次の項目に注意が必要です。

(1)ケーブルキャリアの使い方

注意事項使い方のポイント
可動ストローク(S)とケーブルキャリア長さ(L)の関係
【図1】参照)
ケーブルキャリア長さL=S÷2+(円弧+余裕値)
余裕値はカタログに記載されています
曲げ半径と収納ケーブルの太さの関係曲げ半径=ケーブル外径x(7〜8)程度
ケーブルキャリア内での配線固定
【図1】参照)
配線はケーブルキャリアの両端のみでインシロックで固定
(両端以外の箇所で固定すると断線事故になりやすい)
クリーン環境とケーブルキャリアしゅう動するプラスチック部品の集まりがケーブルキャリアのため磨耗粉発生が回避できません。気流の関係で風下側への配置や局所排気などで対応
ケーブルキャリア断面寸法と配線外径
【図2】参照)
配線最大外径=ケーブルキャリア高さx0.8以内
ケーブルキャリア内壁すき間=配線外径x0.1以上
隣接配線のすき間=配線最大外径x0.1以上
が目安

図1

図2

 詳しくは『FACEカタログP.1325−1326』を参照してください。

 次回は、モータとボールねじを連結するカップリングを解説します。

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る