エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2003年11月25日

カテゴリ : 駆動機構設計

第138回 動きを持つ構造設計−33:コンベア張力機構

 ここでは、ワーク搬送コンベアのコンベア張力の調整が簡単にできる張力調整機構とその設計を解説します。平ベルトを持つ機構は摩擦伝動で回転トルクを伝達させる装置であるため、コンベア張力、プーリとベルトの接触角、摩擦係数が重要な設計パラメータとなります。特にコンベア張力は摩擦力に直接影響する項目であり、この調整が不適切な状態ではベルトの蛇行などのトラブルが多発するため、コンベア張力調整機構は非常に重要な機構要素です。

(1)ワーク搬送コンベア保持機構の概要

 平ベルトはベアリングホルダセットで保持された2本の太鼓状平ベルトプーリで両端に引っ張られて張力を作り出しています(【写真1】参照)。この平ベルトプーリが平行な状態で平ベルト(コンベア)を張る機構設計がコンベア張力調整機構のポイントです。

写真1

(2)コンベア張力調整機構の構造

 【写真2】がコンベア張力調整機構の拡大写真です。平ベルトを保持する平ベルトプーリとそのベアリングホルダセットのユニットを調整用の板(ローラプレート)上に配置させ、ローラプレート平行に位置調整できるアジャスト機構を設けています。このアジャスト機構はミスミのFA標準部品(アジャストボルト用ブラケット、アジャストボルト、位置決め調整ねじブロック)で構成が可能です。

写真2

(3)ローラプレートの設計

 標準部品以外の1部品の参考図を【図1】に示しました。

図1

 この構造により、組立調整とメンテナンスの容易性が、標準部品を採用することでローコスト化が得られます。

 次回では、コンベア下部を支えるブラケット構造のローコスト化設計について解説します。

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