エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2003年12月23日

カテゴリ : 駆動機構設計

第142回 動きを持つ構造設計−37:モータ軸とスプロケットの締結法(続)

 摩擦締結式メカロックには、第141回で紹介したテーパスリーブ形状以外に、シングルコーン形状(FACE FA標準部品カタログP993)、ダブルコーン形状(同P995)があります。

 以下にそれぞれの構造や特徴を解説します。

(1)シングルコーン形状メカロック(MLM、MLMP、MLHS)の構造と特徴

 テーパ形状のインナーリングを持つ加圧フランジを、ロックボルトの締付けナットが加工されたテーパ形状のアウターリングに複数本のロックボルトで締付けることで、それぞれインナーリング、アウターリングのそれぞれが外径、内径方向に移動し垂直力を生じさせます。(【写真1】、【図1】参照)
 この垂直方向の作用力による摩擦力で、モータ軸とスプロケットを締結しています。取付スペースが小さいわりに大きな締結力が得られます。
 カム、歯車、プーリなど多様な回転伝動要素の締結に採用されています。

図1、写真1

(2)ダブルコーン形状メカロック(MLA、MLAP)の構造と特徴

 向かい合った2個のテーパリングをセットボルトで締付けて近づけることで、テーパリング形状と対のテーパ形状を持つアウターリングとインナーリングの、それぞれが外径方向、内径方向に押し付けられる状態になり、内径側の軸と外径側の締結体(スプロケットなど)を同時に摩擦力で締結できます。(【写真2】、【図2】参照)
 ダブルコーン形状のため、大きな伝達トルク用に使用できます。
 フライホイール、プーリ、コンベアベルトなどに多く採用されています。

図2、写真2

 次回では、軸との締結方式の種類をまとめて、概要を解説します。

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