エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2004年01月20日

カテゴリ : 駆動機構設計

第145回 動きを持つ構造設計−40:位置決めプッシャ材料

 ワーク搬送コンベア(【写真1】)の、移動中の位置決めプッシャの機能は、次工程での作業のためにワーク位置や姿勢を整えることです。特に、次の工程が自動化・半自動化機構を用いる場合は必要です。

1. ピック&プレースユニットによるワーク搬出
2. 画像処理装置等による自動外観検査
3. 半田付け装置、樹脂塗布装置などの位置決め精度を要する作業の準備工程

写真1

(1)位置決めプッシャ材料選定の着眼点

 事例の装置では、位置決めプッシャをエアシリンダ(ピコテーブル:MPPT16-20-RS)を用いてワークに押付け、コンベア上での位置と姿勢を整えさせています。プッシャ材料選定の着眼点は、下記が挙げられます。

1. 軽量・・・・駆動アクチュエータへの負荷を小さくするため
2. ワークにキズ・打痕などの欠陥を生じさせない
3. 耐磨耗特性

(2)位置決めプッシャ材料の選定と特徴

 装置に採用する材料は、大きく次の様に分類できます。
 ●金属・・・・鉄系、アルミニウム系、銅系
 ●非金属・・・プラスチック系、セラミック系

 上記(1)の材料選定の着眼点内容から、ここではプラスチック材料が選定候補となり、そのなかでも(1)−3. の特性から(汎用)エンジニアリングプラスチックが対象となってきます。動摩擦係数が小さく、耐摩耗性が良いMCナイロン材を選定しました。

 プラスチック材料を機構部品の一部として設計する場合、一般に使用する鉄系材料に較べて材料強度(引張り強さ、圧縮強さ、硬さ、靭性)が弱いために、ボルトの締付け穴部などの集中応力がかかる部分は、肉厚を大きく設計しなければなりません。

 次回からは、LCA設計・製作に多用される材料と表面処理の基本的知識を、連載で解説します。

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