エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2004年08月13日

カテゴリ : 直動部品

第172回 シャフトの使用事例:シャフトの取付け方法−2

 シャフトを直接取り付ける構造とシャフトホルダーブラケットを用いた取付け方法を事例として、それぞれの設計のポイントとメンテナンス性などを解説します。

事例1(【図1】の場合)
 止め輪溝付タイプシャフト構造について解説します。
1. 2本のシャフトの平行度は、シャフトの両端を固定するシャフト取付け板に加工する2個のシャフト穴で決まる。したがって、2枚のシャフト取付け板の穴間距離は公差指定の寸法指示が好ましい。
2. 2枚のシャフト取付け板に加工するシャフト取付け穴の精度は、H7(すきまばめ)のはめあい寸法指示。これは「精転合-すき間ばめ」のはめあい選択で、ほとんどガタのない軸-穴の関係です。
3. 2枚のシャフト取付け板の相対位置(ベース板に対して)がズレないよう、大き目の固定ボルトを選定。
4. シャフト両端の止め輪溝の距離(カタログでは1mm単位で選択可能な距離:L)は、2枚のシャフト取り付け板外側距離よりもわずかに長い程度とし、シャフトの長手方向の遊びを持たせないこと。
図1

事例2(【図2】の場合)
 シャフトホルダーブラケット構造について解説します。
1. 2本のシャフトの平行度は、シャフトの両端を固定するシャフトホルダーブラケットの取付け板の平行度と、シャフトホルダーブラケットの取付け間隔の精度によりきまる。
2. シャフトホルダーブラケットの取付けは、シャフトホルダーブラケット取付け板へのタップ加工のみで可能。
3. この構造は、シャフトの保持が高精度のフランジでなされるため、剛性を高くできる。
4. 図2の反対のシャフト端部形状の選定で、色々な組立手順が有り得る。両端共にシャフトホルダーブラケットを採用する場合は、取付け板に(シャフト、可動体、シャフトホルダーブラケット)を仮固定した後に、取付け板を周辺構造体に固定させるなどの手順を工夫すること、解体/メンテナンスも同様に煩雑になるなど、設計当初から知っておく必要があります。
図2

 次回は、セットカラーを用いたシャフトの取り付け事例を紹介します。

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