エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2004年09月03日

カテゴリ : 直動部品

第175回 シャフトホルダーの選定

 L型シャフトホルダーには4種類のシャフト保持構造があります。ここでは4種類からの選択の参考となるよう、それぞれの特徴を整理してみます。

 【図1】と【図3】は基本の形状がほぼ同じで、シャフトホルダーの種類が異なる(側方型、セパレート型)のみです。この2つの図の比較では、シャフトの挿入/抜き取りの方法が大きく異なることが分ります。その作業の差の違いが、可動テーブルの組付け手順やメンテナンスにも関係が出てきます。下表に4種の違いを比較しました。

名称シャフトの固定方法特徴
スタンダードタイプ
(SHKLM)
六角穴付き止めネジでシャフトを直接押えて固定
シャフトの保持力は強くない。
シャフトに回転方向や長手方向の力が作用する使い方には適さない。
スリットタイプ
(SHKSM)
シャフト穴の上部にスリットを設け、ボルトでスリット両側から締め付けシャフト固定
シャフトの保持力は強く信頼性が得られる。
シャフトの挿入方法が横からのみとなるため、組立時/メンテナンス時に周辺機器との配置関係に制限がある。
側方スリットタイプ
(SHKWM)
<【写真1】参照>
<【図1】【図2】参照>
シャフト穴の側方にスリットを設け、ボルトでスリット両側から締め付けシャフト固定
同上
上部スリットタイプとはシャフト締め付けボルトの方向が異なるのみだが、側方スリットは3本のボルト全てを上から作業ができる。
セパレートタイプ
(SHKPM)
<【図3】参照>
シャフト穴加工後にシャフト穴部を切断し、シャフト穴の両側をボルトで締め付け固定
シャフトの組付けが上部からでも側方からでも可能のため、メンテナンス時に作業が容易。
部品が多いため作業が煩雑。

図1、図2

図3、写真1

 シャフトホルダーは上表のL型以外にも、T型、ボトムマウント型、側面取付型の4種類があります。これらの選択も、次の視点で設計段階に選定します。

■シャフトホルダーの外形選択の視点
1. 組立性/メンテナンス性
2. 周辺部品との配置関係(大きさと空間余裕など)
3. 取り付け強度の度合
4. 標準化

 次回は、パイプシャフトの事例について解説します。

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