エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2004年10月01日

カテゴリ : 自動化要素技術

第179回 ベアリングの固定法−1

 ベアリング(ころがり軸受)の固定は軸とハウジングに対してラジアル方向、アキシャル方向(軸の長手方向)、円周方向の3方向に対して行う必要があります。ラジアル方向と円周方向の固定ははめあい公差の選定が基本です(第103回参照)。残るアキシャル方向の固定は、“しまりばめ“だけでは固定できません。ここではアキシャル方向の固定法を事例を用いて紹介します(【写真1】参照)。 図

 例えば、ボールねじ軸などの高速回転する軸は摩擦熱により軸が伸縮するため、軸両端のベアリング固定法にはその対策を要しますが、ここでは中・低速回転のベアリングの固定法を対象とします。

(1)ミスミの軸受固定用部品

 次のような標準部品が用意されています。

図

事例1(【図1】参照)

 タイミングベルトの張りを調整するアイドラーに内蔵された軸受の固定法

「アイドラー」の設置は「片持ちピン」を用いて行います。この事例ではナット止め片持ちタイプを選定しています。
アイドラー軸受の固定に「ベアリング固定用セットカラー」を採用します。
「ベアリング固定用セットカラー」の固定用ビスの位置がアイドラーの内側に入るとビス締付けがしにくくなるので、セットカラーの奥に「ワッシャ」を入れた事例。
「ワッシャ」の外径は、軸受内輪外周を押える寸法のものを選定します。

図1

事例2(【図2】参照)

 軸受エンドキャップを用いたV溝アイドラーの固定法の事例です。

「フランジタイプ片持ちピン;ボルト止めタイプ」を採用。
片持ちピンのボルト止め側の軸外径寸法に対応する軸受エンドキャップを選定します。
図

 次回は、ベアリングホルダでリンクを保持する機構を事例に、ベアリングの固定法を解説します。

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