エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2004年11月26日

カテゴリ : 位置決め技術

第186回 位置決めピン/ガイドの使用事例−5:多様なワークの位置決め

 ここではシリコンウェハ(円形薄板)、回路基板(矩形薄板)を例に、位置決め方法の決め方を紹介します。

(1)位置決め方法の決め方のヒント

 次の項目を適切に選定することで、多様なワークについて位置決め方法を決めることが可能です。

a)ワーク材料や商品の特徴を理解して、位置決めピン/ガイドの材料と形状を選定する
例:硬い、柔らかい、キズが付きやすい、割れ/カケを生じやすい、変形/反りを持つ
  静電破壊しやすい、検査が出来ない・・・
b)ワーク自身に位置決め用の基準を持つか持たないかを見分ける。
例:位置決め用パイロット穴を持つ
  位置決め基準面とその位置が決められている
c)位置決めピン/ガイド形状はワークの挿入方法/排出方法に合った形状を選定する。

(2)多様なワークの位置決め方法の事例解説

事例—1:シリコンウェハの位置決め

図1

■ワーク材料の特徴
一部に切り欠きのある円形薄板形状
材料は硬く、側面は位置決めピン側を摩滅させる恐れがある
サビを嫌うなどのクリーン環境
錆びない、滑りが良い、ワークダメージが少ないことからポリアセタール材選定
先端形状は球面
ワーク側面を位置決め

■挿入/排出方法
自動位置決め機構を持つため、上面のみ開放されていれば良い

事例—2:パイロットピン穴を持つ回路基板の位置決め

図2

■ワーク材料/製品の特徴
ガラス繊維を含むため位置決めピン側は徐々に摩滅する
パイロット穴に対応したピン選定
ピン交換可能な構造採用
治具側に溝(作業性)

■位置決め基準
基板に位置決め穴がある

■挿入/排出方法
人手作業のため、作業性配慮要す

事例—3:パイロットピン穴のない回路基板の位置決め

図3

■ワーク材料の特徴
事例—2に同じ
金属との接触によるショート、静電破壊などの不良回避のためプラスチック選定
位置決め法はワークガイドを採用
ワークガイド材料はプラスチック選定
<その他は省略>

■位置決め基準
外形で位置決めするため、ピンではなくワークガイドを選定

■挿入/排出方法
<省略>

 次回から、2つの機素の連結方法について事例を紹介します。

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る