エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2005年05月27日

カテゴリ : ローコストオートメーションと計測

第210回 LCAと計測−6:ブロックゲージ

 長さの標準はKr86(クリプトン86)ランプのスペクトル線の波長から導き出されますが、実際の生産現場などではこの方法は適していないため、高精度の代替標準ゲージが用いられます。ブロックゲージは最も精度の高い測長用標準ゲージの代表です。代表的な最小読み取り値は0.01mmと0.001mmの2種類です。

ブロックゲージの解説

(1)ブロックゲージの特徴
端度器の一種で、長方形断面の両端が平行な平面に鏡面仕上げされている。
測定器の精度検査や機械工作用に利用される。
長さ精度が非常に高く、AAA級品では、呼び寸法25mm以下では0.03μmを保証している。
測定面を密着させて使用するので、少ない数のブロックゲージで多くの寸法測定に応用できる。
材料は高炭素鋼が主だが、耐しゅう性の点でステンレス鋼、耐摩耗性材料としてクロムカーバイド、タングステンカーバイドなども採用されている。

写真1、写真2

(2)ブロックゲージの寸法精度
ブロックゲージには5等級の寸法精度のランクがあります。AAA級、AA級、A級、B級、C級。このうちAAA級を除く4等級はJISで規定されています。さらに工作用にW級を供給するメーカーもあります。表1に100mm以下の呼び寸法に関する寸法誤差表を示しました。

【表1】ブロックゲージ等級と寸法誤差単位(±)μm

単位(±)μm

呼び寸法
(mm)
AAAJISW
AAABC
25以下0.030.050.100.200.4+0.1
−0.4
25をこえ50以下0.050.100.200.400.8+1.4
−0.8
50 〃 75 〃0.070.150.300.601.2+1.8
−1.2
75 〃 100 〃0.080.200.400.801.6+2.2
−1.6

(3)ブロックゲージ使用上の注意点
使用目的のうち、最も高い要求精度を基準とし、それよりも1ランク等級の高い等級のブロックゲージを選定すること
測定面にキズをつけないこと(キズがつくと、キズの周囲にかえりが生じ、そのまま密着させると、相手のブロックゲージにもキズをつけてしまう。)
木製台や布上で作業すること
必要寸法のブロックゲージのみを収納箱から出して使用すること
必要寸法の組立ては、最小個数で組立てて誤差を小さくすること。そのために、最終桁の数字のブロックゲージから順に選定して、組立用ブロックゲージを選定すること

 次回は、ブロックゲージ以外の各種ゲージを紹介します。

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