エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2005年06月10日

カテゴリ : ローコストオートメーションと計測

第212回 LCAと計測−8:3次元測定器−1

 加工部品や組立精度の一般的な測定項目は、外形、直径、基準面と軸の直角度、軸の真円度、円筒度などが挙げられますが、通常はノギスまたはマイクロメータを用いて1次元的な測定が行われます。このような測定法は、定盤や直線案内を基準データム面として、複合的な3次元測定を行いますが、幾何偏差(例:平面度、平行度、直角度、同軸度など)や曲面形状の精密測定は対応できません。
 CNC加工機などの普及により、上記の測定方法では対処できない、複雑で高精度な加工が成される状況から、これらの測定には、3次元測定器(CMM:Coordinate Measuring Machine;写真-1)が適しています。
写真1

 3次元測定器には、次のような効果が挙げられます。

(1)3次元測定器の効果

(1)複雑形状の測定が可能
■例

2個の基準穴位置を組立基準とするときの、組立基準からの形状計測

(2)測定効率が向上
■解説

3次元測定器を用いない場合は、測定物の基準線(面)と計測機器側の基準線を正確に位置決めさせる必要がありますが、3次元測定器では、傾いていても計測可能です。

(3)熟練不要な高精度測定が可能
■解説

測定者のくせ(測定力のバラツキ、基準線の位置決めのクセなど)を回避できます。

(4)測定のインプロセス化
(5)膨大な測定データの統計処理が可能

(2)3次元測定器の構成

 基本構成は、測定器本体、測定プローブユニット、XYZ軸駆動制御システム、コンピュータシステム、手動操作ユニット、周辺機器から成っています。

(3)測定原理

 測定プローブ(接触子)で測定対象に接触し、そのときのプローブ座標を3次元空間座標として光学式スケールやレーザー干渉計などで測定し、形状情報として利用するもの。コンピュータソフトを用いてNC機械と同様に駆動制御が可能であり、また膨大な測定データの演算処理が可能なため、複雑な曲面を含む色々な測定対象物を自動で測定できます。

 次回も引き続き3次元測定器の特徴を解説します。

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る