エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2005年07月22日

カテゴリ : ローコストオートメーションと計測

第217回 LCAと計測:精密測定における精度と誤差の関係

(1)精度と誤差について

 誤差と精度の言葉の関係は、測定結果や計測器の性能を満足いく性能ととらえるか、逆に性能不備としてとらえるかで使い分けられる概念です。

■誤差とは

 測定値から「真の値」を引いた値。ただし、誤差を伴わない「真の値」が得られないので「近似値」を誤差として取り扱う。

(2)「正確さ」、「精密さ」、「精度」について(【図1】参照)

■「正確さ」とは

 偏りが小さい程度であること。真の値と測定値の平均との一致の度合い。

■「精密さ」とは

 ばらつきが小さい程度であること。真の値とは関係なく測定値の一致の度合を示すもの。

■「精度」とは

 計測器が表す値、または測定結果の正確さと精密さを含めた総合的な良さのこと。

図1

■「繰返し性」とは

 同一の測定対象の同一の測定量を、同一測定者が同一の測定器で比較的短時間のうちに何回か測定を繰返したときに、個々の測定値が一致する 度合いのこと

■「再現性」とは

 同一の方法で同一の測定対象を、測定者、計測器、測定時間、測定場所のすべて、またはいずれかが異なった条件で測定した場合、個々の測定値が一致する度合い

■「反復性」とは

 測定対象、測定器、測定条件などを一度変更した後に、最初の状態に再び設定して、改めて別の時期に測定を繰返した場合の、測定値の一致する度合いのこと

(3)再現性に影響を与える条件の事例

1. 測定者が異なる・・熟練度合いの違い、目盛の読み取りの癖、測定力の差など
2. 測定場所が異なる・・室温の違い、電源ラインのノイズの違い(時間帯の変化も含む)など
3. 計測器が異なる・・計測原理が異なる、計測器の器差、測定値の処理法の違いなど

 位置決め装置や検査装置などは、誰が操作しても精度良い結果を出すために「再現性」の良い装置を設計製作しなければなりません。項目1.〜3.への対応が必要です。

 次回は、計測器に求められる基本性能・特性について解説します。

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