エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2006年06月02日

カテゴリ : 自動化要素技術

第259回 ねじ−5:ねじ山を壊さない前処理

 ねじ山が壊れるトラブルの代表例として、次のような事例があります。

(1)ねじ山が壊れるトラブルの代表例

タップ側

 頻繁にボルトの取り外しを必要とする箇所では、タップ入口部分のねじ山が壊れてボルトが入っていかなくなる。このような場合は、タップ切りで丁寧に入口部分のみ新たにタップを切って、元から有ったタップに繋がせれば良いが、ボルト側を無理にねじ混むことで内部のねじ山もつぶれて、めねじがバカになるトラブルがあります。

ボルト側

 ボルトをナットで締結している場合、ナットから出ているボルトのねじ部に何かをぶつける等の事故で、ねじ山がつぶれると、ナットが取れなくなり、したがって、解体できなくなるトラブルに繋がります。

(2)事例を防ぐねじの前処理の小技(コワザ)

タップの場合:(【図1】参照)
めねじ挿入部をテーパ形状に加工して、ボルトが垂直にねじ込まれるようなガイド形状を持たせる。
めねじ径より一回り大きい寸法のドリルで、軽くエッジ部をさらう程度でも効果が得られる。
特に、めねじを加工している材料が弱い場合(アルミ材、焼入れ処理されていない鋼材など)は、丁寧に設計指示する必要がある。

図1

ボルト側の場合:(【図2】参照)
ナットから出ているボルトのねじ山部をスムーズに削り取る。
事前にボルト側を前加工して、ナットからでる部分のねじ山を除去加工するなど。
また、不必要にボルトを長く突き出さないこと。

図2

 次回は、ねじの強度区分(JIS規格)について解説します。

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る