エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2007年03月09日

カテゴリ : 設計と加工

第295回 自動機部品の加工技術の応用−4:ラップ仕上げ加工

 ラップ仕上げ加工は、シャフトとガイド穴の精密勘合の場合の仕上げ加工や機械加工、または放電加工で仕上げられた表面の加工ダメージ層(加工変質層)を除去して、精密な鏡面に仕上げる場合などに手仕上げ方法で利用されます。以下では、ラップ仕上げ加工のメカニズムと、ラップ作業のポイントについて解説してゆきます。

(1)ラップ仕上げ加工のメカニズム

ラップ仕上げ加工は、ラップされるワークとラップ工具の間にラップ剤を介入させ、ラップ工具で圧力を加えながら、ラップ剤中の硬度の高い固形物(砥粒)を動かしながら、ワーク表面をわずかに削り取る仕上げ加工法です。
ラップ仕上げ加工に用いられるラップ剤、ラップ工具と加工対象のワークの間には、硬度の点で次の条件で選定する必要があります。
図

(2)ラップ剤

ラップ剤は上記(1)のラップ剤と、ワークの硬さの関係を満たすラップ剤の種類と、仕上げ面精度(粗さ)に応じた粒度を選定します。
事例として【表1】を参照ください。 【表1】ワーク材に対するラップ剤とラップ工具の選定基準例
ワーク材料ラップ剤ラップ工具仕上げ面レベル
酸化アルミニウム
炭化ケイ素(カーボランダム:写真)
鋳鉄、銅、黄銅仕上げ加工
同上
硬質合金ダイヤモンド(写真参照)
炭化ホウ素(ボロンカーバイト)
鋳鉄、銅、黄銅粗〜仕上げ加工
同上
ガラス酸化アルミニウム
酸化鉄
木(写真)、竹、革、木炭仕上げ加工
同上
軟質金属同上鉛・ホワイトメタル同上

(3)ラップ工具

ラップ工具も項目-(1)の関係を満たす材料を選定します。表1参照
ラップ工具はその形状も重要で、仕上げ形状の精度や作業のし易さなどから、四角形、三角形、先端R形、丸形などを使い分けます。

写真

 次回は、ラップ仕上げの作業のポイントについて解説します。

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