エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2007年03月23日

カテゴリ : 設計と加工

第297回 自動機部品の加工技術の応用−6:組立基準を持つ部品の加工法

 自動機設計者は、自動機や治具の構造のなかで組付け精度が必要となる部分には、組立基準となる形状を設計します。この時に、(1)加工し易く、(2)組立し易く、(3)加工費が安く出きる組立基準構造を設計する能力が必要です。

加工し易い組立基準の解説

a)組立基準の精度の出し方
組立基準を持つ部品を高精度に加工するには、精度が出せる加工機を選定すること。
部品の加工精度は工作機械が持つ精密な位置決め精度の特徴を利用する。

■解説
 工作機械は、加工精度を出すために高精度に運動させるための精密案内と、位置を正確に計測する精密計測器を用いて工具を加工したい形状に動かし、狙った加工形状と精度を作り出します。この意味で、高精度部品を生み出す「マザーマシン」と呼ばれることがあります。

■例
穴位置の加工精度:±0.5mm→ボール盤
同上:±0.01mm→NCフライス盤
同上:±0.005mm→ジグボーラー

基準面の位置精度:±0.01mm→NCフライス盤
同上:±0.005mm→精密平面研削盤

b)加工し易い組立基準の設計とは
部品の加工精度は加工機が持つ精度を利用します。
部品加工の多くは部品の外形(または基準穴など)を基準面に選び、この基準面から計測して組立基準部を加工します。(図の2本の赤い線が基準線)
したがって、加工機上に部品がセットされた状態で全ての基準部が加工できる設計が加工し易い設計です。
加工機にセットされた部品を外してセットをし直す(例えば裏返し)と、セットの誤差が生じます。

加工機上に加工部品をセットした状態で全ての組立基準が加工できる設計が高精度で、加工費が安い設計です。


297.gif

 次回は、精密基準面の形状と加工について解説します。

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