エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2007年11月30日

カテゴリ : 位置決め技術

第330回 ワークホールド技術−6:剛体の安定した位置決め法

 位置決めの確実性について解説します。

(1)位置決めされるとは

 部品を位置決めするとは、部品にある程度の力を加えて動かないようにすることです。この動かなくするとは、固定力(作用)と、位置決め部品からの反発力(=弾性変形力、反作用)が均等になり動かなくなることです。

位置決め締結力(作用)=位置決め部品の反発力(反発力)(=弾性変形力)この状態が基準面に部品が固定されていること

 しかし、剛体(例えばセラミック材料部品など)の場合には、締結力に対する弾性変形力はほとんど生じません。セラミック材料の破壊靭性値よりも強い締結力を与えると割れてしまいます。

(2)位置決めの確実性について

(1)剛体の位置決め法

 セラミック部品などの殆ど弾性変形を生じない剛体の位置決め法は、ねじの締め付けを利用するような締結力の与え方ではなく、ばね力や空気圧などを利用した締結力で位置決めを行うのが好ましいです(【図1】)。

【図1】剛体の位置決めの例

(2)表面にうねりや凹凸を持つ部品の位置決め法

 表面にうねりや凹凸を持つ部品の場合にも、ねじの締め付けを利用するような締結力の与え方は好ましくありません。ねじによる締め付けは、ワーク表面のうねりや凹凸に応じた締め付け作用が期待できません。この場合も【図1】同様に、表面の凹凸に応じて締結力を与えられるばね力や空気圧を利用するのが、位置決めの確実性を得る方法です。

【図2】表面凹凸のあるワークのねじ締結の問題事例

【図3】空気圧を利用した締結法の事例

 次回は、バリの影響を受けない位置決め法を紹介します。

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