エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2007年12月14日

カテゴリ : 位置決め技術

第332回 ワークホールド技術−8:バリの影響を回避する穴基準位置決め法

 金属切削面の端部には、必ずと言ってよいほどバリが残ります。このバリは、端部の面取り加工などの処理をしなければそのまま残っており、精度低下や異物付着等のトラブルの要因に繋がる可能性があります。

バリによる位置決めトラブルバリが基準面にはさまり位置決め基準面(穴、平面)の精度低下により位置決め精度が低下する。

したがって、バリが基準面にはさまらない位置決め治具構造にすることが対策になります。

穴に残るバリが基準面ではさまる原因

(1)バリが生じる部分にバリを押しつぶさないような逃げ形状を持たせていない。
(2)穴基準に位置決め用ピンを挿入させるときに、バリに位置決めピンが触りバリを変形させたり、脱落させることでバリが位置決め基準面に噛み込む。

対策は(1)に対しては・・・バリが生じる部分には逃げ形状を持たせる。
(2)に対しては・・・位置決め穴に位置決めピンを挿入するときにバリに極力触れないピン形状(先端形状、長さ、断面形状)を選択する。

【図1】穴基準の位置決め治具の事例

解説
a)の位置決め治具の場合
ピン先端形状がRで、長さがワーク板厚よりも長い構造のため、バリが残る穴に対してもバリに触れずにピンが穴に挿入され易い。
ワークの穴端部に対抗する治具部にはバリの逃げがある。

b)の位置決め治具の場合
ピンの先端形状が小さなC面取りのみの形状のため、バリが残る穴にピンを挿入する場合にバリに接触し易く、そのため、バリを位置決め穴に巻き込みながらピン挿入される可能性が高い。

 次回からは、ボールねじの解説を始めます。

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る