エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2007年12月28日

カテゴリ : 直動部品

第334回 ボールねじを極める−2:ボールねじの特徴

 物を浮かさずに移動させるときに起きる摩擦抵抗は、コロの発明で画期的に小さくなりました。砂を撒いて大きな石を引きずるよりも、コロの上に石を載せて引く方が各段に弱い力で動かすことができます。前者が直動すべり軸受で、後者が直動転がり軸受に当たります。

 ボールねじは、直動転がり軸受の原理を応用し回転運動を直進運動、または、その反対に変換できる機械部品で次のような特徴を持っています。

ボールねじの特徴と利点

(1)転がり軸受同様に摩擦係数が非常に小さいです。(摩擦係数=0.002〜0.004程度)

↓ ・・・得られる利点

摩擦損失が非常に小さいためエネルギ効率が高くできる。
回転運動→直進運動の変換と、直進運動→回転運動の変換の両方が可能。
静摩擦係数、動摩擦係数ともに非常に小さいのでステックスリップがほとんど生じない。
適度の予圧付与により、高剛性化とバックラッシュの低減化が可能。

(2)転がり軸受の技術蓄積に支えられた高信頼性商品です。

↓ ・・・得られる利点

ある程度、走行寿命が計算で予測できる。
JIS規格により品質の維持と安定化が管理されている。
グリース供給等の通常保全作業で性能維持が可能のため保守が容易。

ボールねじの特徴と欠点

(a)点接触のしゅう動機構を持つ精密組立ユニットです。

↓  

衝撃に弱い。(ベアリングの点接触面への打痕など)
振動減衰特性がやや劣る。(点接触面構造とベアリング数の限界などによる)
ベアリングの転動面への異物侵入により精度不安定になる可能性がある。
高速になるほど、ベアリングのしゅう動音や循環による微振動が避けられない。
写真

 次回は、ボールねじの構造について解説します。



Misumi-Vonaのボールねじ商品一覧をチェック

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