エンジニアのための技術講座

ローコストオートメーション講座

掲載日:2013年01月18日

カテゴリ :

第527回 自動化ノウハウ編:洗浄-7 小型簡易洗浄器

概要

小ロットの洗浄処理のための簡易洗浄器の仕様と洗浄工程設計について解説し、この結果から描ける簡易洗浄器の構想図案(簡易自動化も可能)を示した。

解説
(1)小ロット生産の洗浄に適した簡易洗浄器の仕様

1)装置サイズ
簡易洗浄器は小型加工機で加工する時間内で加工機操作者が手動または簡易自動で洗浄を終えなければならない。このため、簡易洗浄器は加工機の操作場所から手が届く範囲に設置できる装置サイズでなければならない。

2)洗浄品質
簡易洗浄器であっても、その加工工程で除去すべきものは安定して洗浄除去できなければならない。したがって、洗浄用ブラシの駆動は電動モータで安定させるのが好ましい。

3)ワークの移動
ワークの周囲全体を洗浄するために1方向の移動運動が必要となる。装置の軽量小型・単純化のため、構想図はリニアブシュ程度の簡易直動案内の手動運動方式としているが、簡易自動化も有効。

4)カバー
透明カバーは洗浄状況が見えるのが好ましい。カバー内壁のコーナー部や隙間に汚れを残存させない形状や材質的対応が汚れに再付着を少なくする。

(2)洗浄工程の設計

・加工液と切りくずなどを各加工後に除去するには、加工直後に加工ワークを乾燥させることなく速やかに溶剤処理を行うことが好ましい。このため、簡易洗浄の洗浄工程設計もバッチ式洗浄工程設計と類似となり、水洗浄で溶剤を除去するリンス洗浄工程は必要となる。
・したがって、(1)溶剤浸漬+(2)溶剤リンスの2工程で簡易洗浄の工程設計を考える。
・(1)の溶剤浸漬工程は、ステンレス製容器に溶剤を入れておき、加工直後の加工ワークを加工機操作者が定められた時間(前後の作業設計とのバランスも加味して設定)だけ浸漬させる。
・(2)の溶剤リンス工程で、(1)の溶剤が付着した状態の加工ワークを簡易洗浄器で洗浄し、続いて水洗浄により溶剤を流し取る工程となる。

(3)簡易洗浄器の構想図

・以上の簡易洗浄器の仕様案と工程設計内容から、簡易洗浄器の構想図の例を図1に示した。

【図1】簡易洗浄機の構造図

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る