エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2000年06月26日

カテゴリ :

Intro No.2 がんばれ!日本の金型産業!

 2000年夏、シドニーオリンピックが始まります。世界の強者が各種の競技種目において世界最高の技術を競います。鍛錬された選手のその姿には国境を越え、人種の垣根を超越し、見る者の感動を誘わずにはいられません。

 もしプラスチック射出成形金型の分野でもオリンピックが開催されたならば、日本代表は大活躍を見せてくれるに違いありません。しかし、強豪チームも世界には存在します。アメリカ合衆国やドイツ、フランス、カナダなどは強力なライバルであり、日本以上の強さを有している分野もあります。

 ホットランナー技術については、アメリカ合衆国や、カナダ、ドイツでは日本を遙かに上回る水準で金型に採用されており、応用技術や基本特許も数多く保有しています。日本では金型の10%程度弱しかホットランナーは採用されていないのに対して、欧米では30〜40%も採用されています。その背景は、モデルチェンジ周期や環境対策規制などの社会的理由が大きいのですが、プラスチック先進国ではこのような傾向にある事は知っておく必要があります。

 超微細成形金型部門では、ドイツの先行が注目されています。医療用マイクロマシンに使用される実用目的の機械部品や、通信機器用の超微細部品(成形品重量5/10000g程度)を射出成形する金型を放電加工やLIGAプロセス(積層)で製作し、射出成形する技術は、他を圧倒しています。

 大型異材質射出成形金型分野においてもドイツが先行しています。これらの主要顧客は自動車産業であり、D社やV社、B社などでは次世代自動車部品の複合化に対して積極的な技術開発を進めており、1000t級の2色成形機とその金型の開発を実用レベルで進めています。

 日本では、IT関連分野に使用する狭ピッチコネクターに代表される精密電子部品の多数個取り金型では、他よりも一歩リードしていると言えるでしょう。LCP(液晶ポリマー)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などのガラス入りスーパーエンプラを巧みにコントロールした分割構造金型は、ガスベントや抗折力の高いコアピン構造など、真似るのが極めて困難な技術力とノウハウの固まりです。

 オリンピックではありませんが、6月19日からシカゴでミレニアム最大のプラスチック見本市が開催されました。この中で出展された注目の技術については、今後このサイトにて逐次紹介をしていきたいと思います。日本の金型技術はどの分野では優れ、どの国のどんな技術がリードしているのかを、このページの追いかけるテーマの1つにしています。



紙図も型番も要らない3Dダイレクト調達 meviy【メヴィー】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る