エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2000年09月05日

カテゴリ : キャビティ

第8回 キャビティ寸法の決定方法−その2−

 前回の解説では、基本的なキャビティ寸法の決定方法を説明しましたが、今回は、応用編を解説したいと思います。

図1

応用例1:成形品の寸法公差が片側公差の場合(±公差でない場合)

 成形品の寸法公差が22の場合を取り上げてみます。

 失敗例)L0=(1+α)×L
      =(1+0.005)×22
      =1.005×22
      =22.11

 この計算結果に基づいて、キャビティを製作してしまった場合、成形品の寸法ばらつきの確率は、+方向、−方向が同じ確率で分布すると考えられますので、予測よりも収縮が大きくなってしまった場合は、−側の公差から外れてしまう危険があります。
 そこで、このような片側公差の場合には、公差の幅の中心を狙って収縮の計算をします。

 適切な例)L0=(1+α)×L
       =(1+0.005)×(22+(0.2/2))
       =1.005×22.1
       =22.21

応用例2:成形品の寸法公差が片側公差の場合(±公差でない場合)

 成形品の寸法公差が22の場合を取り上げてみます。

 失敗例)L0=(1+α)×L
       =(1+0.005)×22
       =1.005×22
       =22.11

 この計算結果に基づいて、キャビティを製作してしまった場合も、前述の例と同様に、予測よりも収縮が小さくなってしまった場合は、+側の公差から外れてしまう危険があります。
 そこで、この場合にも、公差の幅の中心を狙って収縮の計算をします。

 適切な例)L0=(1+α)×L

       =(1+0.005)×(22−(0.2/2))
       =1.005×21.9
       =22.01

 このように、成形品の成形品の寸法公差ごとに、キャビティ寸法は適切に決定をします。



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