エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2001年05月22日

カテゴリ : キャビティ

第41回 入れ子分割とはめあい

 分割された入れ子を組み立てる際には、管理された入れ子の寸法公差の下でないと、組立の際に穴に入らなかったり、大きな隙間が生じてしまったりする可能性があります。
 このような部品同士の寸法公差の管理の考え方として「はめあい」があります。

 「はめあい」は、軸と軸受けの関係に代表されるように、軸形状と穴形状のクリアランスの許容寸法公差の管理の考え方であり、下記の3つのはめあい方法があります。

(1)すきまばめ

 軸の寸法公差と穴の寸法公差のいずれの組み合わせでも、常にすきまが生ずるはめあいです。

(2)中間ばめ

 軸の寸法公差と穴の寸法公差の組み合わせにより、すきまが生ずる場合としめしろが生ずる場合があるはめあいです。

(3)しまりばめ

 軸の寸法公差と穴の寸法公差のいずれの組み合わせでも、常にしめしろが生ずるはめあいです。

 また、はまり合う穴と軸を加工するために、穴若しくは軸のいずれか一方を基準とし、他方は基準に合わせる2方式があります。「穴基準方式」と「軸基準方式」です。

 穴基準方式は、穴の寸法公差をあらかじめ基準として設定し、はまりあう軸の寸法公差をその基準許容公差にマッチングさせる方式です。この方式ですと、軸の寸法を精密に仕上げる事によって、比較的簡単に所望のはめあいを実現することができます。
 プラスチック射出成形金型のキャビティ、コアのはめあいでは穴基準方式が多用されています。

 軸基準方式は、軸の寸法公差をあらかじめ基準として設定し、はまりあう穴の寸法公差をその基準許容公差にマッチングさせる方式です。この方式は、軸に合わせて穴を精密に加工するため、精度の良好なミーリングマシンやジグボーラーなどが必要となります。

 はめあい方式は、金型設計者が意志決定をして決めなければなりません。どの部品とどの部品の場合には、どの方式を採用するか。さらには許容公差をどのぐらいとするかも決めなければなりません。



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