エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2001年05月29日

カテゴリ : ミスミ商品ガイド

第42回 新商品紹介「カートリッジヒーター用金型温度調節コントローラー」

 PPS樹脂や液晶ポリマー用の射出成形金型では、キャビティ表面温度を100℃以上に保つ必要がありますので、油による温度調節やカートリッジヒーターによる温度調節が必要になります。
 市場で普及しているカートリッジヒーターの温度調節方法は、電源のオン−オフによって制御する「ON-OFF制御」が多用されています。
 「ON-OFF制御」は、簡単なスイッチ切り替え装置で構成されているため、比較的コントローラーの価格は安価ですが、キャビティ表面温度の変化が大きく、安定しにくい弱点を持っていました。
 キャビティ表面温度が不安定ですと、精密な成形品では収縮状況や寸法、表面の光沢などがばらつく原因となります。

 そこで、キャビティ表面温度をできるだけ安定させるためには「PID制御」が推奨されます。
 PID制御とは、
  比例(Proportional)
  積分(Integal)
  微分(Derivative)
 を応用し、温度が安定するまでの時間を短縮できる制御方式です。

 ミスミが今回新商品としてラインナップした「カートリッジヒーター用金型温度調節コントローラ」(カタログNo.M-HTM3021、カタログ728頁)は、PID制御を採用し、さらにSSR(半導体リレー)を組み合わせることによりさらに設定温度に対する精度を改善しています。

 カートリッジヒーターは、最大負荷として「三相交流 200V」で10kWまで対応が可能です。  従いまして使用例としては、「三相交流 200V 1kW」のヒーターを2本づつ、可動側型板と固定側形板にそれぞれ組み込んで、PID制御により安定したキャビティ表面温度の制御を行うことができます。

 外装仕様もシャープなイメージで、デジタル表示により、見やすく、使いやすいデザインとなっています。

 これからの精密成形を実現するための必須設備の一つとして、位置づけられる新商品です。

『カートリッジヒータ用金型温度調節コントローラ』カタログを見る 『金型温度調節コントローラ』概要を見る



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