エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2002年01月15日

カテゴリ : 技術トピックス

第72回 金型と成形品生産システム

 プラスチック射出成形金型は、射出成形品を生産するためのマザーツールであることは当然ご承知のことかと思います。
 射出成形品の品質やコスト、生産能力も金型が大きな影響を与えることも理解ができると思います。
 これまでの(過去30年ぐらいの)射出成形品ビジネスでは、利幅が比較的大きかったために、金型の出来具合の善し悪しは、割合に許容力のある価値判断がなされる場合が多かったのですが、最近は、近隣諸国との競争がシビアになってきているために、価値判断は厳格になってきております。

 これからの時代では、金型の価値を高めるためには、金型の起工計画を作る際に、「成形品生産システム」全体の戦略を最適化することが重要です。

 成形品生産システムは、下記のようなサブシステムにより構成されています。

 成形品生産システム −−− 射出成形機
金  型
金型温度調節装置
成形品取出装置
成形材料供給装置
成形品検査装置
二次処理装置
空調管理装置(クリーンルーム)

 成形品生産システムの全体最適化を実現するためには、下記の管理目標(ターゲット)を数値データ等により明確化することが必要です。

1. 成形品の品質指標(重要管理寸法と管理公差、表面粗さ、バリ管理指標、光透過性等)
2. 成形サイクル(できるだけ短い方が良い)
3. 成形品の価格
4. 金型のメンテナンスサイクルとメンテナンス費用
5. 成形品の見込み生産数量(楽観的予測数量と悲観的予測数量)
6. 金型の減価償却費
7. その他の重要事項

 このような成形品生産システムの戦略が決定しましたら、これに沿った金型の設計製作仕様を策定してゆきます。
 金型をいくら安価に調達しても、成形品質がばらついてしまったり、メンテナンスが頻繁に必要であったり、成形サイクルが長かったりしたのでは、金型の投資をした企業では、結局、多大な損をすることになってしまいます。

 ドイツやスイス、アメリカ合衆国、カナダなどで金型を起工する場合には、上記のような成形品生産システムの最適化を図って、高い国際競争力を維持する努力をする企業がたくさんあります。



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