エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2002年02月12日

カテゴリ : コスト

第76回 射出成形サイクルの構成要素

 一般に、成形サイクルを構成している要素は、下記が挙げられます。

1. 型閉時間
 金型が閉まるまでの時間です。金型の開閉時間は、射出成形機の型開きストロークと型閉速度によって左右されます。
 金型は、質量がありますので、無闇に型閉速度を早くしすぎますと、金型が閉じる時に運動エネルギーにより金型が破損する可能性がありますから、ブレーキをかけることを考える必要があります。

2. 充填時間
 充填時間は、スプルーから流入した溶融樹脂がキャビティの中を完全に充填するまでの時間です。
 充填時間は、射出成形機の射出速度(実際には、射出スクリューまたはピストンの移動速度と射出シリンダー直径によって決まる、射出体積/時間=射出率(cm3/sec))によって左右されます。
 また、溶融樹脂の粘度によっても左右されます。

3. 保圧時間
 保圧時間は、キャビティの中を溶融樹脂が充填した後に、ゲート部が固化するまで、圧力を加えている時間です。

4. 冷却時間
 冷却時間は、保圧が完了した後に、成形品やスプルー、ランナーがある程度固化するまで冷却している時間です。
 一般には、冷却時間が、成形サイクルの中で最も長い時間になる傾向があります。

5. 可塑化時間
 可塑化時間は、次に射出する溶融樹脂を計量するための時間です。一般には、可塑化時間は、冷却時間と同時に進行し、冷却時間より短いようです。

6. 型開時間
 金型が開くまでの時間です。金型の開閉時間は、射出成形機の型開きストロークと型開速度によって左右されます。

7. 取り出し時間
 成形品をキャビティから取り出すための時間です。突き出し時間や取り出しロボットの作動する時間が含まれます。



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