エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2002年08月06日

カテゴリ : 技術トピックス

第100回 祝!連載100号記念特別号

 本連載講座もお陰様をもちまして、通算100回目の連載に漕ぎ着けることができました。これもひとえに、MOL技術講座愛読者の皆様のクリックに支えられた賜であると受け止めております。執筆者冥利に尽きる出来事です。

 翻って、当講座の始まった頃は、ITブームが巻き起こり、日本国中すべてがIT一色であったことを思い出します。ITは、新しい産業革命を引き起こし、アナログ技術は消える定めと言わんばかりの勢いでした。ところが、その後、誰もが予想しえなかったNY同時多発テロを境に世界同時不況が発生し、IT産業は壊滅的な打撃を受けてしまいました。

 このような世の中の流れの中で、私たちのプラスチック金型産業も紆余曲折を経て来た訳ですが、言えることは、プラスチック金型産業においてはITは必須の道具であることは間違いなかったということです。ITとはインターネットや電子メールに代表されるツールと一般消費者は考えがちですが、金型産業においては、CNC工作機械群やCAD/CAM/CAE、CALSなど、様々な情報を駆使した物づくりのための道具がITといえるでしょう。ディジタル情報の中に、様々なアナログ経験データベースを巧みに織り込んだ情報システムを作り上げた金型メーカーは、現在も活況を呈しています。

 これからのプラスチック金型産業がアクティブに活動するためのヒントはここにあると思うのです。つまり、「コンピュータ=計算機」を使いこなすのであって、コンピュータに振り回されてはいけないということです。
 「何のために計算するの?」というアナログ思考の原点に立ち戻り、コンピュータを使いこなすことがITを黄金のツールに変える重要なポイントでしょう。
 インターネットや電子メールの使い方をいくらマスターしても、何のために得られた情報を活用するのかという「智恵」を持たない限り、薄平なITにしか成り得ないということです。

 ITのもう一つの重要なポイントは、「コンテンツ=情報の中身」です。いかに迅速に情報を集められても、その情報の信用度合いや重要度が低ければ、単に情報洪水に振り回されるだけで全くの時間の無駄になってしまいます。
 信頼性の高い、有益な情報を利用し続けられるかが、ITの価値を左右することに直結します。

 ITは、海外や遠隔地との技術情報や加工情報のやりとりがあっという間にできてしまう夢のような世界をもたらしました。その反面、重要な情報や誤データが流出してしまった際にはそのリカバリーも大変になります。
 今後は、金型業界においてもブロードバンド時代が本格到来し、双方向通信や自動翻訳や自動通訳もより高度に発達してくるでしょうから、海外各地との技術情報のやりとりも一層活発化していくことになるでしょう。どのような活用法が適切であるか、またディジタル情報の利用のためのルールや法規などを熟知することも必要になってくるでしょう。

 ということで、本講座のモットーは、ディジタル情報でありながら、読者諸氏が読まれて有益であると思われる技術的なコンテンツを高い信頼性で発信をする点に置いております。可能な限り、フレッシュかつ正確な技術情報を今後もご提供を差し上げたいと考えております。第100号を記念いたしまして、IT活用のポイントについてお話申し上げました。



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