エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2002年12月03日

カテゴリ : 成形材料

第115回 プラスチック成形材料の適正な予備乾燥

 プラスチック成形材料は、一般にペレット状態に加工されて、紙袋などに入れられて原材料メーカーから搬入されてきます。

 ペレットには、大気中の水分が吸湿されていますので、水分が多く含まれたままで射出成形加工してしまいますと、樹脂の種類によっては加水分解を発生したり、物性が低下したりする場合があります。また、銀条(シルバーストリーク)が成形品の表面に発生したり、ガスによるショートショットや焼けが発生しやすくなる場合もあります。

 そこで、成形材料の多くは、ホッパードライヤーへ投入する前に、箱形乾燥炉で予備乾燥させることが必要になります。

 予備乾燥は、適切な乾燥温度と乾燥時間を守ることが推奨されます。適正な温度以下でいくら長時間乾燥させても、水分は思うように排除できない場合があるからです。予備乾燥が終わった材料は、できるだけ早く使いきるようにします。余ってしまった材料を後日使用する場合には、再度の予備乾燥を行いましょう。

 【表1】には、最近使用されるようになってきている特殊なプラスチックの予備乾燥条件を示しています。

【表1】プラスチック成形材料の予備乾燥温度
材料名記号予備乾燥温度(℃)乾燥時間(H)
液晶ポリマーLCP110〜1504〜8
ポリエーテルイミドPEI120〜1502〜7
ポリアミドイミドPAI150〜1808〜16
熱可塑性エラストマーTPE1203〜4
ポリエーテルエーテルケトンPEEK1508
ポリエチレンサルファイドPPS140〜2503〜6
ポリアリレートPAR120〜1504〜8
ポリサルフォンPSU120〜1503〜4



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