エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2003年07月22日

カテゴリ : 海外情報

第145回 各国のプラスチック金型事情〜ヴィエトナム編〜

 ヴィエトナム社会主義共和国は、東南アジアのインドシナ半島東岸に位置する国です。
 20数年前、激しい戦火に見舞われた記憶はまだ失われていないと思います。しかしながら、戦後復興を経て、社会主義における市場経済化政策が功を奏し、近年では着実な経済成長を遂げつつあります。ドイモイ(刷新)政策は、市場経済の活性化と外国資本による投資を誘致し、金型産業やプラスチック産業も芽吹いてきています。

 この国の首都は、ハノイ(河内)で、旧北ヴィエトナム時代から政治の中心都市として機能してきています。一方、旧南ヴィエトナムの首都であったサイゴン(西貢)は改称して現在は、ホーチミン市となり、経済と産業の集積地となっています。
 プラスチック射出成形加工や金型部品の加工を行っている現地系の企業の大半は、ホーチミン市周辺に位置しています。技術のほとんどは台湾系の企業を経由して導入されているようです。これは、戦争時に台湾と親交が深かったことが理由の一つと、位置的に近い点が考えられます。

 プラスチック射出成形金型の生産技術は、日本と比較するとかなり遅れているというのが正直な感想ではないでしょうか。金型用の機械構造用炭素鋼の素材入手がまだ困難な面があり、熱処理鋼の取扱にはほとんどなれていません。標準部品の活用もまだ始まったばかりです。
 しかしながら、日系の金型メーカーが部品工場を立地したり、金型製作工場を操業開始したりもしはじめておりますので、これらの企業は、日本の企業の技術水準とさほど差がありませんから、国際的なレベルの金型を作っています。
 したがいまして、開発途上国の金型産業の技術水準といっても、現地資本企業と外資企業ではかなりの差があると考えるのが適切ではないでしょうか。

 全般的には、若手技術者は真面目で、勤勉な性格の人が多いようです。手先も器用ですし、視力も良好な方が多いようです。言葉は、ヴィエトナム語が公用語です。英語は過去との関連からあまり奨励されていなかったようですが、最近は、米国との和解も進み、英語を話せる人も増えつつあります。
 コンピュータは、まだ普及しはじめたばかりですが、日系企業等では既にインターネットを使用しています。
 二輪車産業や自動車部品産業、家電産業、食品産業などの外資系大手企業が進出をしはじめていることで、金型の修繕や部品加工、簡単な金型の需要も今後は増加するものと考えられます。



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