エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2003年08月05日

カテゴリ : 海外情報

第146回 各国のプラスチック金型事情〜フィリピン編〜

 フィリピン共和国は、沖縄のすぐ南に位置し、江戸時代には呂宋国(ルソン国)とも呼ばれていました。大商人・呂宋助左右衛門(NHK大河ドラマ黄金の日々の主人公)やキリシタン大名・高山右近などもフィリピンと深いつながりがありました。
 フィリピンは、スペインやアメリカ合衆国の植民地であった関係から、英語やスペイン語(少しだけ)が通じます。公用語は、ピリピノ語(タガログ語の改良語)ですが、ほとんどの人が英語が話せます。
 したがって、アメリカや日本の外資系企業が早くから進出し、自動車や電子部品の完成品を生産しています。したがいまして、プラスチック射出成形金型の需要もあり、金型メーカーも現地資本や外資が企業を操業しています。

 フィリピンの首都は、マニラです。人口は総計で1,000万人あるそうで、高層ビル群を見る限りにおいては開発途上国であることすら忘れさせられてしまいます。
 工業の中心もマニラ周辺地域がメジャーな場所です。中部地域では、セブ島がありここの国際空港近くにはアジア有数の工業団地があります。プラスチック射出成形加工や金型製造企業は、この2大工業都市の周辺に立地しています。

 日系企業の金型生産技術は、日本とあまり変わらない水準のようです。空調室やコンピュータを活用しています。技術者は英語がはなせるので、教育訓練はしやすい環境であると言えるでしょう。
 しかし、気温が高いせいか、集中力が十分でない傾向が若干あるようです。また優秀な若者は、アメリカへ留学し、そのまま居着いてしまう例もあるようです。
 したがって、女性の工業への進出が比較的多く、金型部品の生産や設計にも女性技術者が登場しはじめています。
 この国の場合、インターネットが急速に普及していますので、デジタル技術を使った金型モデリングなどの仕事には向いているように思えます。
 日本や米国製の金型用標準部品も流通していますが、まだ高級品です。金型の半分以上は、台湾や日本から輸入をしていますが、自動車部品や電子部品用金型は、現地ニーズに応えて設計製作もされています。
 細かなノウハウや管理技術がまだ十分ではないので、これらの技術が向上すれば、フィリピンの金型産業は、より一層成長が可能であると考えられます。



紙図も型番も要らない3Dダイレクト調達 meviy【メヴィー】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る