エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2004年12月03日

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第198回 K2004速報

 K2004(第16回プラスチック・ゴム専門見本市)が、2004年10月20日から27日の会期で、ドイツ・デュッセルドルフで開幕しました。
 このビジネスショーは、3年に1回開催される世界最先端のプラスチック技術の専門見本市です。ヨーロッパを中心とした最新技術が余すところなく展示されます。
 プラスチック原材料、金型、射出成形機、周辺機器、リサイクル技術等幅広い技術が17のパビリオンで競って出展されています。
 特に、金型技術と射出成形技術については、今後3年間を予測する重要技術が出展されていました。
 以下にポイントを概説します。

(1)マイクロモールディングの潮流

 電子部品、通信機器部品、医療部品等の分野で使用されるマイクロ成形品(大きさ1〜0.5mmぐらい、重量約0.5グラム以下)の成形技術が今後重要になってきます。
 射出成形機は、型締力5トン以下の小型成形機で4個取り程度を行う技術です。
 精密金型と精密射出制御、成形品の品質管理技術がシステムとして必要になります。
 金型の設計思想、部品加工技術、熱膨張対策、ハイサイクル、メンテナンス構造などが課題になるでしょう。

(2)金型の冷却構造

 スライドコア、ルーズコア先端部などの従来は冷却構造の設定が困難であった部品にも複雑な冷却構造を設けられる新技術が登場しています。
 金属粉末造形技術がそれです。3次元CADデータをレーザー積層装置で応用して、鋼粉末を精密に溶融→凝固させて立体形状を造形します。
 この方法によれば、コアの内部に複雑な冷却孔を自在に設定が可能です。
 造形後、表面をマシニングセンタ等で仕上げ加工すれば、40HRC程度の十分に硬いコアブロックを製造することができます。
 成形サイクルの短縮、ひけ防止には極めて有効です。

(3)バルブゲートシステム

 自動車用大型金型、電子部品用多数個取り金型では、バルブゲートの応用による生産性の高い、環境配慮型の成形システムが多用されるでしょう。
 スーパーエンプラのように材料コストが高い場合には、スクラップレスのこの技術はコストダウンにはもってこいです。
 また、インスツルメントパネルなど大型の成形品には、シーケンシャル射出制御により品質の良好な成形品を得ることができます。
 環境配慮型の樹脂部品生産にはバルブゲートを中心としたホットランナー技術は、今後欧米ばかりではなく日本でも成長を遂げていくと考えられます。

(4)複合成形機

 2材質成形、インサート成形、金属と樹脂の接合、発泡成形、水アシスト成形など複合的な成形技術が登場しています。
 これらの技術には独特なノウハウを有する金型が必要になります。マーケットの成長に伴い、金型技術の進歩と標準化が進むことでしょう。

(5)新しい標準部品

 米国、ドイツ、スペイン等の金型用標準部品メーカーが競って新しい標準部品を提案しています。
 ミスミではこれらの部品の長所・短所を精密に分析し、日本向けの有用な標準部品を提案していくことになります。
 欧米では未発売で日本でのみ販売される新部品も、この春に続々と登場する予定です。

 これらの新部品は、K2004で出展された技術の流れにも追従しているトレンドを参考としております。



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