エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2005年05月27日

カテゴリ : キャビティ

第220回 ピンポイントゲートブシュの強度計算例

問題

 【図1】に示すSKH51(高速度鋼)ピンポイントゲートブシュの側壁の厚さは、いくらに設定すれば良いか?
 ただし、成形材料は、PC樹脂(ポリカーボネード)ナチュラル材を使用するものとする。
図1

解答例

 ピンポイントゲートブシュ外形半径Rは、次式で計算をします。

数式画像

 これに各変数の数値を代入してゆきます。

 まず、ピンポイントゲートブシュ内圧力pですが、成形材料がPC樹脂ですので、
 p=650kgf/cm2と仮定します。

 次に、ピンポイントゲートブシュ内側半径寸法は、【図2】のように近似し、r=3mmと想定します。

 さらに、ピンポイントゲートブシュの接戦方向許容応力は、SKH51の場合、1500〜1800(kgf/cm2)の値となります。

 強度計算を最も不利な条件で計算するものとし、
 =1500(kgf/cm2)と仮定します。
図2

 したがいまして、

数式画像

 となります。

 これに余裕を考慮し、区切りのよい数値に丸めますと、R=5mm程度または6mm程度が推奨されます。

 つまり、ピンポイントゲートブシュの外形寸法φDは、
 R×2=(5〜6)×2
    =10〜12(mm)
 程度が必要となります。

 ポリカーボネードは、充てん圧力Pが高めな樹脂ですので、Pを700〜750kgf/cm2に想定して、
 より安全側に強度計算をした方がよい場合もあります。
 また、ゲート先端直径φAを広げることで、Rを低くおさえる効果もあります。
 これらは、成形品の用途等を総合的に検討して決定します。



紙図も型番も要らない3Dダイレクト調達 meviy【メヴィー】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る