エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2005年08月05日

カテゴリ : 技術トピックス

第229回 直近のプラスチック金型の需要動向

 2004年(平成16年)の日本国内におけるプラスチック金型の需要動向について、統計資料を基にして考察をしてみたいと思います。

■2004年(平成16年)国内プラスチック金型生産実績
生産数量64,390組-13.9%
生産金額159,009,000,000円+5.7%
生産重量33,729トン-0.9%
金型平均価格2,471,000円/型 4,714,000円/トン
金型内製比率17.9%

出典:経済産業省機械統計

■2004年(平成16年)金型輸出入実績
輸出371,910,000,000円+15.5%
輸入60,769,000,000円+30.2%

金型には、プレス金型、プラスチック金型ほかあらゆる分野の金型を含む。
出典:日本貿易月表

 国内のプラスチック金型の統計資料によると、機械統計に基づく指標では、生産金額は増加しているにもかかわらず、生産数量は減少していることがわかります。これは、金型の単価が上昇していることを意味しています。また、同様に生産重量も減っていますから、金型はコンパクト化しているにもかかわらず価格が上昇しており、つまり付加価値が高い金型を中心に、国内では生産が進んでいるものと考えられます。
 ここで、機械統計は、経済産業省が全国の従業員20名以上の事業所を対象とした統計ですので、上記の考察は中堅クラス以上の金型製造に関する傾向であると言えます。
 他方、全国の全事業所の統計は、工業統計というものがありますが、これは最新のデータでは2003年(平成15年)のものしかありませんので、古いデータで考察することは避けておきたいと思います。

 プラスチック金型の内製比率は17.9%と高い数値を示しており、付加価値の高い金型は内製化が進んでいることが伺えます。社内でコア技術が確立されてきますと、しばらくの時間差をはさんで、外注化が増加してくるのではないかとも予想されます。この場合には金型の生産数量は増加しますが、単価は若干下落する傾向になるのではないかとも考えられます。

 金型の輸出入は、いずれも増加しています。輸出面では、近隣諸国向けに、日本で生産された難易度の高い金型が輸出されて、海外で量産加工に使用されているケースが増えているのではないかと推察することができます。

 非常に大きなくくりで統計を眺めてみましたが、時々はこのように大きなビジネスの流れを様子見をしておくことも、技術開発を進める上では大切な着眼点になります。

参考文献:『平成16年の素形材工業・工学年鑑、6.金型』(松野健一 (財)素形材センター (2005年4月))



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