エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2006年08月25日

カテゴリ : キャビティ

第280回 油圧コア抜き構造

 油圧コア抜き構造は、アンダーカット量が長い成形品のアンダーカット部を、油圧シリンダーを用いて強制的に離型させる構造です。

 配管パイプ継手、円筒状成形品、異形状成形品などの金型で利用されます。
 油圧シリンダーは、大きな力でスライドコアを閉じ続けることが可能であり、スライドコアを強力なパワーで移動させることも可能です。
 アンギュラピンを用いたメカ式のスライドコアでは不可能な、スライドコアの移動を実現することができます。
 油圧コア抜き構造を採用する場合には、油圧シリンダーの作動タイミングをあらかじめ射出成形機の作動信号と連動させた制御装置を備えることが必要で、どのタイミングで油圧シリンダーの開閉をさせるのかを、金型設計時に十分に検討をしなければなりません。
 また、スライドコアの先端部には必要に応じて抜き勾配を設け、離型を補助する工夫を検討することも重要になります。

 スライドコアの先端面が樹脂の充填圧力を直接受けなければならない場合には、油圧シリンダーが充填圧力に押し返されない十分な油圧を作用させることができるように、シリンダーの対応できる油圧の力を計算しておきます。

 油圧の作動源としては、あらかじめ射出成形機に付属している油圧ポンプを使用する例や、独立した別個の油圧ポンプを使用する例があります。

 油圧シリンダ力ーに代えて空圧シリンダーを検討することは、スライドコアが大きな充填圧力を受けず、かつスライドコアの移動量も短い場合には可能性がありますが、それ以外では空圧シリンダーは作動力が弱く、また確実な作動性にも信頼性が欠ける傾向があるのであまりお勧めできません。

 油圧シリンダーは構造上、剛性の高いがっちりした大きさに設計受けされているので、射出成形機のプラテンサイズの制約が問題となる場合がありますので、成形機の金型取り付け部の構造を、十分に検討することも必要になります。



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