エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2007年01月19日

カテゴリ : 技術計算

第298回 ゲート寸法の算出方法

 プラスチック射出成形金型でのキャビティへの樹脂注入口であるゲートの大きさを決定するためには、成形品のサイズ、体積、樹脂の種類、成形条件などによって、金型設計者が経験に基づいて意思決定する場合が多いと言われています。
 概略のゲートサイズの目安を決めるファクターとしての計算式が確立していれば良いのですが、実際には上記のような様々なファクターが複雑に関連しあっているために、技術計算でゲートサイズを確定することは困難です。
 しかし、特定条件下において目安となるゲートサイズを計算で求める試みは、世界で何例か公表されています。
 今回は、成形品重量と成形品の最大寸法から、ゲート径を導く計算式を紹介します。

 d=(0.6334+0.177logG)・ek
   d:ゲートの最小直径(mm)
   G:成形品の重量(gf)ただしG≧0.2
   s:成形品の最大肉厚(mm)
 k=(0.265-0.019・logG)・s

出典:Paul Thienel,Berchungsbeispile aus der quantitativen Werkzeugauslegung ,Reologische Auslegung,Spritzgie Werkzeuge in der Angebotsphase,p51,(1984),VDI-Verlag

 この計算式で導かれるゲート直径は経験式であり、実際の金型設計で使用するためには、樹脂の種類等によって調整をする必要があります。
 あくまでも参考値を得るための目安ということでご理解願います。



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