エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2007年02月09日

カテゴリ : 技術計算

第301回 ゲートサイズの計算例(その2)

 先回に引き続き、プラスチック射出成形金型の成形品重量と成形品の最大寸法からゲート径を導く計算式を用いて、ゲートサイズの目安をを求める検討をしてみます。
 今回は比較的おおきなサイズの成形品について検討してみます。

問題

 PP(ポリプロピレン)製の自動車部品金型があり、サイドゲート1箇所で金型を設計したいと考えている。
 この場合、成形品の平均肉厚は3.5mm、重量が250gfになると想定される場合、サイドゲートの直径はいくらぐらいを目安とすべきか?

検討例

 以下の計算式により検討を行う。

 d=(0.6334+0.177logG)・e^k
    d:ゲートの最小直径(mm)
    G:成形品の重量(gf)ただしG≧0.2
    s:成形品の最大肉厚(mm)

k(0.265−0.019・logG)・s
G250gf
s3.5mm

k(0.265−0.019・logG)・s
(0.265−0.019・log250)×3.5
(0.265−0.0455)×3.5
0.768

したがって、

d(0.6334+0.177logG)・e^k
(0.6334+0.177log250)×e0.768
(0.6334+0.424)×2.156
2.28mm

 結論:サイドゲートの直径はφ2.3mmを目安として設計検討してみる。

出典:Paul Thienel,Berchungsbeispile aus der quantitativen Werkzeugauslegung ,Reologische Auslegung,Spritzgie Werkzeuge in der Angebotsphase,p51,(1984),VDI-Verlag
 この計算式で導かれるゲート直径は経験式であり、実際の金型設計で使用するためには樹脂の種類等によって調整をする必要があります。
 あくまでも参考値を得るための目安ということでご理解願います。



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