エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2008年07月25日

カテゴリ : ミスミ商品ガイド

第372回 角冷却穴付センターピン

 ミスミ「冷却穴付センターピン」は、成形品のボス部や樹脂歯車の軸受部を離型させるために用いられる、エジェクタスリーブ構造に使用するセンターピンです。

 深い穴形状をコアに彫り込んだ場合には、成形品を突き出す際に、一般のエジェクタピンだけでは離型させることが不可能な場合があります。このような場合には、エジェクタスリーブで成形品形状全体を真下から突き出さねばなりません。エジェクタスリーブをガイドして作動させるためには、中心にセンターピンを配置します。
 したがって、エジェクタスリーブとセンターピンの摺動は良好でなければなりません。

 しかしながら、プラスチック射出成形加工では、金型をある一定の温度に保持しなければならないために、金型組込時の室温と成形加工時の温度では差が生じますので、エジェクタスリーブもセンターピンも熱膨張や熱収縮を生じます。この温度差による熱膨張・熱収縮によって摺動クリアランスは変動し、場合によっては強い摩擦熱を生じて、焼き付きやかじりを発生させてしまい、エジェクタスリーブやセンターピンが動かなくなって、付き出し時に折損する危険性があります。

 上記のような熱膨張・熱収縮による不具合を解消したり、センターピン自身の加熱による成形品表面のひけや模様の発生防止のために、センターピンの内部に冷却水や温度調節媒体(液体や気体)を循環させるための穴を設けたのが、ミスミ「冷却穴付センターピン」シリーズです。冷却水の代わりにヒートパイプを挿入して、強制的に冷却をする方法にも適用できます。

 センターピンの根元の冷却水穴の周囲にはOリングを装着し、水等の冷媒が漏れないようにします。
 センターピンの材質は、SKD61で表面窒化されています。硬度は表面が900HV(67HRC相当)、母材が37〜43HRCです。そのために摺動性が良好で、耐摩耗性にも優れています。冷却穴の内面は窒化処理が困難なために母材のままとなっています。
 先端部に形状が付加されている場合には、そこも窒化処理はされていません、標準在庫品から削りだしてオーダーに応じて精密加工するからです。

 成形品の形状や金型の用途に応じて、以下の種類が準備されています。
 (1)先端加工ストレートセンターピン
 (2)1段センターピン
 (3)テーパレス1段センターピン

 冷却穴付センターピンは、上記のような特長に加えて、成形サイクルの短縮、特に冷却時間の短縮にも効果があります。ボス部の厚肉部の冷却時間を、冷却効果の改善によって短くできる効果があります。是非お試しください。

 詳細は下記カタログ画像をご参照願います。





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