エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2010年04月16日

カテゴリ : 技術情報

第455回 射出成形機の成形条件-その2

1.充填圧力

 プラスチック射出成形条件において、充填圧力は、樹脂を金型内へ充填させるための圧力のことで、一次圧力とも呼ばれています。単位は、MPa 、またはkgf/cm2です。つまり、圧力の単位となります。射出成形機の最大射出圧力を100%としてその何%であるかを変化させて条件調整をする機械もあります。(例:35%)

 充填圧力が低すぎる場合には充填不良(ショートショット)が発生します。充填圧力が高すぎる場合にはパーティング面が圧力で瞬間的に開いてしまい成形品の周囲にバリが発生する場合もあります。また金型からの離型不良が生ずる場合もあります。

2.射出速度

 射出速度は、金型内へ溶融したプラスチックを充填する際のスピードのことです。単位はmm/sとなります。

単位時間あたりの射出体積として考えた場合には「射出率」として表示する場合もあります、この場合には単位はcm3/sとなります。

射出速度が遅すぎる場合には充填不良が発生する場合があり、射出速度が速すぎる場合にはバリ、ジェッティング(成形品表面に蛇行した模様が発生する不良)が発生する場合があります。

3.保圧

 保圧は、キャビティ全体に溶融樹脂が充填された後にゲートから樹脂が逆流しないように一定の圧力でゲートシール(ゲートが固化すること)するまでの間に加圧している圧力のことをいいます。単位は、MPa 、またはkgf/cm2です。

 保圧が低すぎると樹脂がゲートから逆流してしまい成形品の表面が凹む(ひけ)や収縮が大きく寸法が小さくなってしまう場合があります。

 保圧が高すぎると寸法が大きくなりすぎたり、ばり、離型不良が生ずる場合もあります。

 保圧を的確に効かせるためには保圧時間が重要であり、ゲートシールするまでは保圧を切ってはいけない点を理解しておくことが重要になります。

4.射出時間

 充填時間と保圧時間を合わせた時間を一般に射出時間と呼んでいます。射出時間を変化させることで保圧時間を調整することになります。単位はs(秒)です。



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