エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2010年04月23日

カテゴリ : 技術情報

第456回 射出成形機の成形条件-その3

1.冷却時間

 プラスチック射出成形条件における冷却時間は、成形品を金型内で固化させておく時間のことです。保圧が終了すると冷却時間に切り替わります。単位はs(秒)です。

 冷却時間が短すぎると収縮が大きくなり寸法が小さくなってしまい、突き出し時に変形してしまう場合もあります。

 一方、冷却時間が長いと成形サイクルが長くなり生産性が低下します、つまり成形品の加工コストが上昇することになります。冷却時間は成形サイクルの要素の中で最も支配率が大きな要素なので成形サイクルを短縮するためには冷却時間をいかに短くできるかが重要な鍵を握っています。

2.計量位置

 計量位置は、スクリューやプランジャーが射出に必要な体積の樹脂を計量するための位置のことです。単位はmmです。

 計量位置が短すぎると充填不良が生じます。計量位置が長すぎるとシリンダー内に余分な樹脂が滞留して焼けが発生したり、ガスが発生する場合があります。計量位置は成形品の射出体積を考慮して少なすぎず、多すぎない妥当な分量の樹脂を毎回計量できる位置を最善とします。

3.速度-保圧切り替え位置

 射出速度と保圧の切り替えをするためのスクリュー位置のことで、単位はmmです。この位置の変化によって成形品の外観や寸法は微妙に変化します。

4.スクリュー前進位置

 スクリューが射出完了した後で最も前進する位置を制御するパラメータのことです。単位はmmです。

 クッション量を制御するファクターでもあります。クッション量とは、射出シリンダー内の先端部にスクリューが最前進した後にシリンダー内に残っている溶融プラスチックのことでクッション量が少ないと保圧が適正に作用しなくなってしまいます。

 クッション量が多すぎると材料が滞留して熱の影響を受けて劣化する場合があります。



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