エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2010年08月27日

カテゴリ : ミスミ商品ガイド

第472回 ガス抜きユニット

 プラスチック射出成形につきまとう永遠の課題の一つは、ガス抜きです。これまで60年間世界中でガス抜き対策が講じられてきました。ある程度の経験的な対策は確立されてきました。しかし、科学技術の進歩は、次々と新しい合成樹脂を市場へ投入できるようになってきています。新しい樹脂には新しい成形加工技術や金型技術が必要になりますが、それらが確立されるためには何回もの試行錯誤を繰り返さねばなりません。一方、量産加工の現場ではそんな悠長なことは通用せず、ヒット商品であればあるほど大量の注文が入り込み、ガス抜きをなんとか直ちに改善しなければならないという現実があります。ここまでは、先回の前書きと同じ文章でした。

 さて、「ガス抜きアシストユニット(真空発生器)」は、強制的に外部の空圧を利用してガス抜きを行うタイプの新商品でしたが、今回ご紹介する新商品は、「ガス抜きユニット」です。この商品は、外部の強制排気力を利用せずに、樹脂から発生するガスをキャビティ内から排気させる部品になります。

 ガス抜きユニットの先端には、開閉できるバルブが取り付けられていて、バルブと本体の間には0.1~0.2mmのクリアランスが設けてあります。キャビティ内に流入してきた樹脂の先端がバルブに到達するとこのクリアランス部を通ってガスが外部に排出されます。クリアランスは大きな寸法になっていますのでバリ発生が懸念されますが、樹脂圧力が瞬時にバルブに作動してバルブは閉じてしまいますのでバリの発生危険性はほとんどありません。(ただし、成形条件や樹脂温度によって、極端に流動状態がばり発生しやすい場合にはこの限りではありません。あらかじめご留意お願いします)

 外部の吸引力を必要としませんので、局部的なガス抜きにも対応が可能です。また、ステンレス製ですのでガスによる腐食にも耐えられます。

 ガス焼け、ショートショット、ウエルドラインの軽減などに効果を発揮します。

 本体直径は、φ3mmとφ6mmと小径サイズに対応しています。

 極めてシンプルな構造ですが、それに反して効果はてきめんです。ガスの発生しやすい成形材料については是非ご採用をご検討ください。

 「ガス抜きユニット用スぺーサー」も容易してありますので、高さ調整に活用ができます。

 ガス対策を適切に施すことにより、成形品の品質を安定させ、成形サイクルを安定させる、このような細やかな配慮が盛り込まれた日本製の金型で新たな成長需要を的確に取り込んでいただければと思います。

スポット冷却パイプ
ガス抜きユニットの商品詳細についてはこちらから。



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