エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2011年05月06日

カテゴリ : 技術情報

第505回 金型部品の作動不良

 プラスチック射出成形金型を成形加工で連続使用しているとエジェクタピン、エジェクタスリーブとセンターピンスライドコアなど移動する部品の一部が作動不良を起こす場合がります。

 作動不良は、摺動面の異常磨耗によって引き起こされる場合が大半です。異常磨耗はその原因により下記のような分類をすることができます。

(1)アブレシブ磨耗

 移動する部品の材質に硬度の差がある場合に生じやすい異常磨耗です。
硬い材料が柔らかい材料に食い込んでひっかき(スクラッチ)を起こし、焼き付く現象です。

(2)凝着磨耗

 金型部品の凸部分がぶつかり合って最も接触が激しい箇所が凝着を起こし、凝着部分が脱落して磨耗粉になり、磨耗が進行する形態です。金型部品の表面は一見滑らかに見えますが、実際には微少な凹凸があります、これらの凹凸の中で凸起部分が先に接触し、微小部分に摩擦熱が集中して作用し凝着を起こすメカニズムだと考えられます。

(3)疲労磨耗

 金型部品が動いたり停止したりを繰り返すことによって疲労が発生し、磨耗する形態です。金型の部品に繰り返し荷重が作用すると金属疲労が多少なりとも発生します。鱗(うろこ)状の剥離(フレーキング)を生じている場合の形態となります。

(4)微動磨耗

 比較的クリアランスの小さなはめあい状態においてピッチング状の磨耗を生ずる磨耗形態です。
 固定用のキーとキー溝に生ずることが多い現象です。

(5)腐食磨耗

 樹脂から発生する化学成分や水分、塩分、イオンなどの腐食雰囲気において、金型部品間に電位差を生じることにより磨耗が発生する形態です。

 作動不良を起こすと、キャビティ、コアには致命的なダメージを生ずることになり金型を破損することに直結してしまう危険があります。

 作動不良を防止するためには定期的に潤滑管理を適切に行い、メンテナンスフリーの部品構造を採用する必要があります。



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