エンジニアのための技術講座

プラ金型講座

掲載日:2011年08月05日

カテゴリ : キャビティ

第518回 ねじ成形品

プラスチック成形品にねじ(螺旋)が施されている場合には、アンダーカットになっていますから、通常の離型方法ではキャビティから成形品を取り出すことができません。ねじ部を有する成形品は、ボトルキャップ、容器、機械部品など多岐に渡り、膨大な量の成形品が世界中利用されています。

ねじ部を有する成形品を射出成形で取り扱うためには以下のような金型構造が採用されます。

  1. 置き中子
     この構造は、あらかじめねじ形状を加工した金属製中子をキャビティ内にセットして、射出成形した後、成形品を取り出すときに中子も一緒に取り出して、手作業で中子を回転させて取り外します。この方法では、大量生産には向かず、試作品や小ロット生産には向いています。金型コストも低く抑えられます。
  2. 回転コア
     この方法は、金型内に回転駆動できる構造を設け、回転コアにねじを機械加工します。金型の開き動作に連動して、適切なタイミングで回転コアを外部の駆動源(ラック-ピニオン、モーター、チェーン駆動など)によって回転させてねじを抜きます。この場合、成形品も一緒に回転してしまいますので、成形品には回り止めの溝や突起を設けて回転しないようにしなければなりません。
  3. 割り型
     この構造は、ねじ部をスライドコアによって形成し、スライドコアの開きによってねじを取りはずします。パーティング面を全面開閉できる構造としたスライドコアなどいくつかの方法が考えられます。
  4. 特殊中子
     コラプシブルコア(折りたたみ式コア)によって、スリーブの前進後退により、ねじ部を形成している分割されたセグメントがすぼんでねじ部を取り外すことができます。

ねじが必要とするファンクションによって、これらの金型構造の適否を選別して、具体的にどの構造にするかを決めてから金型設計に着手します。ねじ部の構造は、設計を慎重に行わないと作動不良や思ったようにねじがうまく抜けなかったりしますので、熟練した思想設計と先行技術例を参照するようにすることが大変重要になってきます。



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