エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2000年08月22日

カテゴリ : 金型設計

第6回 抜きダイの形状設計

 抜き型では打ち抜かれた材料がダイの中を通過して落下します。この部分(ダイ断面)は切れ刃部、ランド部(平行部とも呼ぶ)及び逃がし部(逃げ、二番と呼ぶこともある)から構成されています。ランド部は再研摩代を見込んで作られますが、欲張って長くすると次のような問題が発生します。

1. ランド部の側面摩耗が激しくなりバリがでやすくなる。
2. 抜き落とし製品の彎曲が大きくなる。
3. 穴抜きでは抜きかすの押し下げ力が大きくなり、パンチへの負担が増す(パンチ破損原因)。
4. かじり、焼き付きが起きやすくなりかす詰まり原因となる。

 【図1】に抜きダイの側面形状の形を示します。

図1

抜きダイ形状解説

(1)刃先からの逃がし

 ワイヤ放電加工でダイを作る時によく採用されている。製作コストが安く済む。再研摩によるダイの広がりを考慮して、クリアランスは小さめを採用する。

(2)2段角による逃がし

 手間のかかる形状であるが、抜かれた材料の通過に無理がなく理想的な形状である。薄板材加工用の精密金型に多く採用されている。

(3)平行部のある逃がし

 標準的なダイ形状といえる。一般的な製品で生産量が中量から多量な金型への採用が多い。少量では「刃先からの逃がし」の形が多い。

(4)段逃がし

 穴抜きなどの小さな形状のときに使われることが多い。段逃がしは中途半端(丸穴径の2倍程度)にするとかす詰まりを起こしやすくなる。わずかな段差とするか、極端に大きくするのがよい。



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